天正七年,越後を二分していた争いも終局を迎えていた。春日山の上杉景勝方が甲斐の武田勝頼と手を結び,そして上杉景虎方が目論んでいた相模北条からの援軍が雪の為に進軍が鈍化した為である。事実,景虎方では陣を脱する雑兵が日に日に増えていた。
春日山城本丸では御館総攻めの可否につき,軍議が催されていた。しかし大将である景勝は決断を渋っていた。実母の仙桃院に実妹である華姫が居るからであるためか。痺れをきらした吉江宗信は,武田に頭を下げた今,また景虎に和睦を持ちかけるのかと。
御館には仙桃院と華姫を春日山方へ引き渡す様にとの書状が届けられていた。しかし北条高広は徹底抗戦を唱えるが,遠山康光にいたっては消極的である。
決戦か,それとも和睦か。両者につく諸将の心中は揺れ動いていた。それでも景勝方からの引き渡し要求について,景虎方はそれを拒否した。
兼続は仙桃院に華姫の安否を気にしていた。そんなおりにお船が御館へ向かった。仙桃院と華姫に対して春日山へ戻る様にとの説得である。しかしそれに応じる仙桃院では無かった。偽りの遺言の責任をとる必要があるという。
そんなおりに戦勝祈願に訪れた北条が,何者かの襲撃にあい落命。
北条暗殺の報を受けた景虎は,敗北を悟り意気消沈してしまった。景虎の思いは降伏へと動き始めた。そんな景虎の心を見定めたかのように,仙桃院が面会に現れた。仙桃院は戦を終わらせる様にと懇願した。そして景虎の心も揺れ動き,和睦への道を探し始めた。
天正七年三月,景虎は嫡男である道満丸を景勝との和睦の証として送ることを決断。華姫はそんな我が子を心配し,お守りを手渡し送り出した。
道満丸は輿に揺られ春日山を目指していた。その手には華姫より授かったお守り。その中には母である華姫の髪が。しかし辿り着く前に,何者かの襲撃に遭遇してしまい,幼い命を散らせてしまう。
遠山はそれを景虎に伝えた。襲撃者を景勝の息が掛かるモノであると思い,さらに遠山の催促も背中を押したのか,春日山への攻撃する決断を渋々だした。
攻められては,総攻撃を掛けずにはいかなくなった景勝。配下一同に対して御館への攻撃命令をくだした。兼続は仙桃院,それから華姫を救出すべく御館へと足を踏み入れる。仙桃院を見つけ出すことができたが,すでに,景虎,そして華姫が僅かな供とともに,御館を抜け出したことを知る。
景虎は遠山等,僅かな供回りの者と,華姫を従えて鮫ヶ尾城へ落ちのびていた。しかし再起を図れるほど猶予は無く,鮫ヶ尾城主もまた景虎を裏切ったのであった。
景虎は死を覚悟した。そんな主君を見て遠山は,「北条へかえる」とし不敵な笑みを残して,景虎の元を去っていった。
そんな景虎に従う者は華姫ただ一人。華姫は「あの世までお伴する」と死ぬ覚悟を告げ,「幸せであった」と景虎に御礼する。景虎がその場を離れると,華姫は自らの短刀を手に取り,道満丸の待つ世へと旅だった。
兼続以下,景勝小姓衆は景虎の元に現れる。そして道満丸の一件は,景勝方の仕業では無いと告げる。しかし景虎にしてみれば,「もはや人を信じ抜く力を持たぬ」と誰もかも信じられない疑心暗鬼に陥っている。景虎は骸と化した華姫を抱きかかえ,自らの命を絶つ場へと去っていった。
景虎の最期を景勝へ報告する兼続。そして仙桃院から「生きすぎた」という言づても伝えた。涙をこらえる景勝。これで内乱に一区切り付けることだできたのであった。
春日山城本丸では御館総攻めの可否につき,軍議が催されていた。しかし大将である景勝は決断を渋っていた。実母の仙桃院に実妹である華姫が居るからであるためか。痺れをきらした吉江宗信は,武田に頭を下げた今,また景虎に和睦を持ちかけるのかと。
御館には仙桃院と華姫を春日山方へ引き渡す様にとの書状が届けられていた。しかし北条高広は徹底抗戦を唱えるが,遠山康光にいたっては消極的である。
決戦か,それとも和睦か。両者につく諸将の心中は揺れ動いていた。それでも景勝方からの引き渡し要求について,景虎方はそれを拒否した。
兼続は仙桃院に華姫の安否を気にしていた。そんなおりにお船が御館へ向かった。仙桃院と華姫に対して春日山へ戻る様にとの説得である。しかしそれに応じる仙桃院では無かった。偽りの遺言の責任をとる必要があるという。
そんなおりに戦勝祈願に訪れた北条が,何者かの襲撃にあい落命。
北条暗殺の報を受けた景虎は,敗北を悟り意気消沈してしまった。景虎の思いは降伏へと動き始めた。そんな景虎の心を見定めたかのように,仙桃院が面会に現れた。仙桃院は戦を終わらせる様にと懇願した。そして景虎の心も揺れ動き,和睦への道を探し始めた。
天正七年三月,景虎は嫡男である道満丸を景勝との和睦の証として送ることを決断。華姫はそんな我が子を心配し,お守りを手渡し送り出した。
道満丸は輿に揺られ春日山を目指していた。その手には華姫より授かったお守り。その中には母である華姫の髪が。しかし辿り着く前に,何者かの襲撃に遭遇してしまい,幼い命を散らせてしまう。
遠山はそれを景虎に伝えた。襲撃者を景勝の息が掛かるモノであると思い,さらに遠山の催促も背中を押したのか,春日山への攻撃する決断を渋々だした。
攻められては,総攻撃を掛けずにはいかなくなった景勝。配下一同に対して御館への攻撃命令をくだした。兼続は仙桃院,それから華姫を救出すべく御館へと足を踏み入れる。仙桃院を見つけ出すことができたが,すでに,景虎,そして華姫が僅かな供とともに,御館を抜け出したことを知る。
景虎は遠山等,僅かな供回りの者と,華姫を従えて鮫ヶ尾城へ落ちのびていた。しかし再起を図れるほど猶予は無く,鮫ヶ尾城主もまた景虎を裏切ったのであった。
景虎は死を覚悟した。そんな主君を見て遠山は,「北条へかえる」とし不敵な笑みを残して,景虎の元を去っていった。
そんな景虎に従う者は華姫ただ一人。華姫は「あの世までお伴する」と死ぬ覚悟を告げ,「幸せであった」と景虎に御礼する。景虎がその場を離れると,華姫は自らの短刀を手に取り,道満丸の待つ世へと旅だった。
兼続以下,景勝小姓衆は景虎の元に現れる。そして道満丸の一件は,景勝方の仕業では無いと告げる。しかし景虎にしてみれば,「もはや人を信じ抜く力を持たぬ」と誰もかも信じられない疑心暗鬼に陥っている。景虎は骸と化した華姫を抱きかかえ,自らの命を絶つ場へと去っていった。
景虎の最期を景勝へ報告する兼続。そして仙桃院から「生きすぎた」という言づても伝えた。涙をこらえる景勝。これで内乱に一区切り付けることだできたのであった。












