妻女山へ向かった別働隊は,やっと下山に成功。これから千曲川を渡り,上杉軍へと攻めかかる準備を始める。しかし川向こうには村上義清が陣を敷いていた。それを六連銭の真田が攻め懸かる。宿命の対決がここでもはじまった。
勘助が軍を進めると,物見より上杉軍の本陣が攻めかけてきていることを報される。勘助は本陣を攻めることを,太吉と伝兵衛に命じた。その場へあらわれたのは太郎義信。義信は敵の本陣に攻め掛かると申したが,勘助が武田の御曹司にそんなことはさせられないと止める。また諏訪四郎勝頼の後事を託した。
勘助は甘利虎康や板垣信方の言葉を思い出し,また由布姫の亡霊と出会いながらも,騎馬での突撃を慣行した。
上杉軍の本陣では武田軍との交戦が始まっていた。宇佐美は兵を纏めようと奔走。その前に現れたのが勘助。宇佐美と勘助は馬上のままで,刃を交えた。宇佐美はその際に陣を退く様にと勘助に進める。このままでは共倒れになるからというのが,その理由であった。
その間隙を縫って走りさる一人の騎馬武者。その白馬にまたがっている武将こそが上杉政虎であった。勘助はその後ろ姿を追い武田本陣へと向かう。
政虎は誰に邪魔されること無く,武田信玄の目前にまで馬を進めることができた。そして政虎は馬上のまま太刀を振り下ろし,信玄はそれを軍配でもって受け止めた。
後世に伝わる「三太刀七太刀」の一騎打ちの一幕である。政虎が三振り太刀を信玄目がけて振りかざし,信玄が受けた軍配には七つの刀傷が残っていたというものだ。
政虎の騎馬が武田兵の槍につかれ,そのまま走り去っていく。その姿を認めた信玄は,あの騎乗の将が越後の龍神,つまり政虎であると確信した。
勘助は政虎を追い馬を走らせる。しかし深追いしすぎたためか,矢を二本胸にくらい,さらに直江に兜を弾かれ,落馬してしまう。
遙か先には白馬にまたがる政虎の姿。それに近づこうとするのだが,勘助の周りには首を求めて越後兵が群がり,槍,刀が勘助の体を突き狙う。なんとか越後兵の包囲を,必死に逃れることが出来た勘助。しかし鉄砲には勝てなかった。
勘助の体に鉄砲の弾が数発。そして勘助が倒れた。
しかし勘助はまだ,息があった。勘助の目には本陣がはっきりと写っており,まだ武田軍が負けていない証拠でもあった。
最後まで戦おうとする勘助。太刀を杖に立ち上がろうとする勘助。勘助の目の前にあらわれた槍を向ける一人の武者。それは平蔵であった。勘助は平蔵に「我が首を討て」と命じる。そして自らの首より摩利支天の首飾りを,平蔵に託そうとするが,平蔵は流れ矢により絶命。
その時,六連銭の旗印の騎馬武者が,八幡原へ現れた。勘助は勝利を確信した。そして「武田が軍師,山本勘助,その首を頂戴する」という声と供に,武田の勝利を見るこく,この世に幕が閉じられた。
甲斐のリツはそれを察して涙する。
戦は終わった。上杉軍は善光寺に引き上げ,武田軍はその場に居座った。
八幡原で勘助を探す伝兵衛。首の無い勘助の遺体をみつけた伝兵衛は,小さなからだでそれを担ぎ武田本陣へ向かう。武田本陣では武田信繁,諸角豊後守の遺体の前で,重臣等が頭を垂れていた。
そこに伝兵衛が勘助の体を,そして太吉が首を取り戻し信玄の元へ駆けつけた。重臣等の目の前で勘助の首と体がつながった。最後は笑っていたとか。信玄の音頭で勝ちどきを挙げた武田の諸将。
かくして申の刻に,武田軍は八幡原を後にしていった。
平蔵は越後へ戻ろうとした。二人の子と妻ヒサの元へ。しかし力尽きて倒れてしまう。その後はどうなったのか。おばばに助けられたのか,それも・・・。
こうして風林火山は終了した。
戦国時代というとびきり魅力溢れる時代を,山本勘助という謎多き人物でもって描いた大河ドラマ。軍師ということでも,いままでに無かった題材ではなかっただろうか。これが来年の大河ドラマに結ぶ伏線とでもいえようか。そういえば桃姫の子である景勝も,そっと登場させているのも謎かけであろうか。
楽しい1年を楽しませてくれたNHK様,ありがとうございました。
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